大阪の駐車場は、地域によって相場が極端に異なるため、駐車場経営を行う前に、綿密な需要調査が重要。ここでは「駐車場の立地条件」を中心に、「月極駐車場」と「コインパーキング」の2種類の駐車場経営を比較します。
一般的に、月極駐車場の契約期間は1年から2年で更新となるので、長期間駐車場経営をしたい人に向いています。
アパートやマンションに比べると、月極駐車場は、必要な面積が広いわりに収益性が低い土地活用です。
相続対策のために、資産を分散化させておきたいと考える人に向いています。
コインパーキングには「精算機」や「バーゲート」などの設備が必要です。そのための資金が出せる人が経営に向いています。
コインパーキングは時間貸しで、長期の契約を結ぶことはありません。パーキングとして短期間使い、その後は土地の売却や転用を検討している人に向いています。
さらに
「土地活用」とひとくちに言っても、土地や建物を貸す方法をはじめ、その方法はさまざま。土地活用で失敗しないためには、所有している土地の条件や目的に応じたパートナーに依頼することが大切です。
そこで当サイトでは、土地活用に対応している大阪の企業をニーズ別に紹介しています。各ニーズの実績が豊富な会社を取り上げているので、大阪で土地活用を検討している方は、ぜひ一度チェックしてみてください。
大阪市には「建築物における駐車施設の附置等に関する条例」を制定。駐車場需要の高いエリアを「駐車場整備地区」と定め、ある程度の規模の建物を建てる時に、駐車場を設置することを義務づけています。
「駐車場整備地区」は大阪市都心部・新大阪・京橋の3つのエリア。それ以外の地域でも、建築物の用途によっては、「駐車場整備地区」以外の地域にも条例が適用されます。
大阪府の駐車場は地域によって極端に価格が変わります。
令和4年の大阪府の公示価格を参考に、エリアごとの月極駐車場相場をみていきましょう。
(公示地価で高値のエリアと安値のエリア。上昇率が高いエリアと下落率が高かったエリア。それぞれのエリアで価格が高い月極駐車場をピックアップしました)
地価の高い大阪市北区エリア:77,000円
地価の低い岸和田市エリア:8,500円
地価上昇率の高い枚方市エリア:12,100円
地価が下落した大阪市中央区エリア:110,000円
駐車場のある立地が価格を左右するといっても過言ではないでしょう。
ここでは「月極駐車場」と「コインパーキング」、2種類の土地活用について比較します。
都市区画地域にある駐車場は、次の条件を満たすと、市区町村役場に届け出なければなりません。
市町村の中心部を含んだエリア「都市計画区域」は、自治体が積極的に整備・開発などを行っている区域です。
月極駐車場は、マンションやアパートと同じように、利用者と賃貸契約を交わして、利用者が毎月賃貸料を支払うタイプの駐車場です。
月極駐車場は、マンションやアパートを建てるのに比べると、あまり初期投資をかけずにはじめることができます。
土地が狭くても、簡単にスタートできるのも大きな利点です。
契約期間は1年~2年で更新であることが多く、一度契約者が集まれば、月々賃貸収入が入ってくるので、安定した経営が合続けられます。
月極駐車場を設置するのに適した場所があります。
アパートやマンションの住民、買い物客や、会社の従業員に貸し出すケースが多いでしょう。
施設からの距離が離れていると、赤字になることもあります。
また、契約期間が長いので、いったん空きスペースが出ると、次の契約までの間、収入がなくなって、赤字となります。
月極駐車場は、何台の駐車スペースで、どのくらいの期間貸し出すかが契約書で定められています。そのため、収益には限界があるのがデメリットとなります。
コインパーキングは、時間単位で駐車料金を設定して、スペースを貸し出す駐車場です。
コインパーキングを設置するのに向いているのは、次のような場所です。
需要によっては賃料を割り増しすることもできます。
コインパーキング常に人が集まる立地ならば、常に利用者がいて赤字になりにくいメリットがあります。
コインパーキングには「精算機」「バーゲート」「車が通れる通路」が必要。土地の面積を100%生かすことができません。
マンションやアパートと違って、「建物がない」ので、固定資産税や都市計画税は軽減されません。
面積が広いほど税金が高額になることは、覚えておくべきでしょう。
車一台分のスペースがあればはじめられる、駐車場経営は比較的簡単な土地活用ですが、大阪には独特な事情があるので、注意が必要です。
大阪市都心部、「キタ」と「ミナミ」エリアは需要が高く、駐車料金も高い値段で設定することができます。大阪市内エリアを離れていくにつれて、相場が下がっていく傾向が強いので、駐車場の立地には注意がひつようでしょう。
大阪・関西万博やIR(カジノつき大規模商業施設)の誘致を背景に、大阪市内では7つの再開発プロジェクトが進んでいます。
駐車場を完備した新しい施設が完成した時、駐車場は供給過剰になって、収益が下がる可能性があります。
大阪市内では複数の鉄道の延伸が計画されています。
これらのプロジェクトが実現すると、これまで車で移動しなければならなかった場所に、鉄道でアクセスできるようになります。
駐車場があるエリアによっては、影響を受けるでしょう。
「月極駐車場」と「コインパーキング」ではパートナーが異なります。
月極駐車場は、「利用者が月々賃貸料を払う」という点ではマンションやアパートのように、不動産管理会社が管理を代行しています。
駐車場の土地を売却する場合も、不動産管理会社のサポートが受けられるので便利です。
コインパーキングを経営するなら、「タイムズ24」「ユアーズ・コーポレーション」「タイムパーキング」「三井のリパーク」など、全国展開している駐車場会社をパートナーに選ぶのがおすすめです。コインパーキングと月極駐車場の両方ができる企業も多く、一括借り上げで管理する方式なので、オーナーは、月々の駐車場料金を滞納される心配がなくなります。